セキュリティアドバイザリ
Overview
このページでは、Bitcoin Coreの脆弱性の開示に関するポリシーと、 過去のセキュリティアドバイザリの概要を掲載しています。
ポリシー
脆弱性が報告されると、重大度のカテゴリが割り当てられます。私たちは脆弱性を4つのクラスで区別します。
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低: 悪用が難しい、または影響が少ないバグ。たとえば、被害者のマシンへのアクセスを必要とするウォレットのバグなどです。
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中: 影響が限定的なバグ。たとえば、ローカルネットワークのリモートクラッシュなどです。
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高: 重大な影響を与えるバグ。たとえば、リモートクラッシュやローカルネットワークのリモートコード実行などです。
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クリティカル: ネットワーク全体の完全性を脅かすバグ。たとえば、インフレーションやコイン盗難のバグなどです。
重要度が低のバグは、現在のメジャーリリースブランチに修正版が登場してから2週間後に公開されます。リリースと同時に事前の発表も行われます。
重要度が中と高のバグは、影響を受ける最後のリリースがEOLになってから2週間後に公開されます。 これは修正バージョンが最初にリリースされてから1年後です。事前の発表は公開の2週間前に行われます。
重要度がクリティカルのバグは、アドホックな手順が必要になる可能性があるため、標準ポリシーでは考慮されません。 また、バグは脆弱性とはみなされない場合もあります。報告された問題が深刻であるとみなされても、 それが必ずしも情報公開の禁止措置が必要であるとは限りません。
過去のセキュリティアドバイザリ
ピアの停止によるブロック伝播の妨害の開示
ピアは最初にブロックを通知し、その後ブロックの送信を単に保留することで、ブロックの伝播を妨げる可能性がありました。
CVE-2024-35202の開示
攻撃者は、blocktxnメッセージ処理ロジックのアサーションのトリガーすることで、 Bitcoin Coreノードをリモートでクラッシュさせる可能性がありました。
inv-to-sendの肥大化によるDoSの開示
inv-to-sendのセットが大きくなりすぎると、セットをソートする時間がノードとピアの通信能力に影響する可能性がありました。
変異ブロックによるブロック伝播阻害の開示
ピアは、変異ブロックを送信することで、ブロックの伝播を妨げる可能性がありました。
ヘッダースパムによるメモリDoSの開示
攻撃者は、低難易度のヘッダーチェーンでBitcoin Coreノードをスパムし、リモートでノードをクラッシュさせる可能性がありました。
addrメッセージスパムによるリモートクラッシュの開示
ノードにaddrメッセージスパムが送信され、ノードをクラッシュさせるために使用される可能性がありました。 修正は、2021年9月14日に Bitcoin Core v22.0でリリースされました。
miniupnp依存関係における無限ループバグの影響の開示
ローカルネットワーク上の悪意あるUPnPデバイスによってノードがクラッシュする可能性がありました。 修正は、2021年9月14日に Bitcoin Core v22.0でリリースされました。
悪意あるBIP72 URIを使用したクラッシュの開示
Bitcoin-QtのBIP70の実装は、BIP72 URIを開くと密かにクラッシュする可能性がありました。 修正は、2020年6月3日に、Bitcoin Core 0.20.0でリリースされました。
巨大なGETDATAメッセージを使用したDoSの開示
不正なGETDATAメッセージにより、受信ノードのCPU使用率が100%になる可能性がありました。 修正は、2020年6月3日に、Bitcoin Core 0.20.0 でリリースされました。
低難易度ヘッダーを使用したメモリDoSの開示
ノードに低難易度のヘッダーがスパム送信され、それによりクラッシュする可能性がありました。 修正は、2017年9月14日に、Bitcoin Core 0.15.0 でリリースされました。
巨大なINVメッセージを使用したメモリDoSの開示
ノードは、悪意あるINVメッセージを送信する攻撃者毎に最大50MBのメモリを割り当てます。 修正は、2020年6月3日に、Bitcoin Core 0.20.0 でリリースされました。
オーファンの処理による重大なDoSの開示
特別に細工された未承認トランザクションを受信すると、ノードが数時間停止する可能性がありました。 修正は、2019年5月18日に、Bitcoin Core 0.18.0 でリリースされました。
タイムスタンプの調整によるネットワーク分割の開示
最初の200個のピアによってノードが攻撃されると、ネットワークから切り離される可能性がありました。 修正は、2021年1月15日に、Bitcoin Core バージョン 0.21.0 でリリースされました。
CVE-2020-14198の開示
ノードは、多数の個別のIPによって攻撃されると、CPUおよびメモリのDoSを受ける可能性がありました。 修正は、2020年8月1日に、Bitcoin Core 0.20.1 でリリースされました。
トランザクションの再要求処理による検閲の開示
悪意あるピアによって、ノードが特定の未承認トランザクションを参照できないようにすることができました。 修正は、2021年1月14日に、Bitcoin Core 0.21.0 でリリースされました。
CVE-2015-3641の開示
攻撃者が大規模な不完全なメッセージを送信すると、メモリ使用率が高くなる可能性がありました。 修正は、2015年4月27日に、Bitcoin Core 0.10.1 でリリースされました。
miniupnpcのバグによるリモートコード実行の開示
miniupnpcライブラリのバグにより、Bitcoin Coreでリモートコードが実行される可能性がありました。 修正は、2015年10月15日に、Bitcoin Core 0.11.1 でリリースされました。
CVE-2017-18350の開示
ノードは、悪意あるSOCKSサーバーによるバッファーオーバーフローに対して潜在的に脆弱でした。 修正は、2017年11月6日に、Bitcoin Core バージョン 0.15.1でリリースされました。
CVE-2018-17144の開示
Bitcoin CoreはDoS攻撃やインフレーション攻撃に対して脆弱でした。 修正は、2018年9月18日に、Bitcoin Coreバージョン0.16.3および0.17.0rc4でリリースされました。